都大会

前日の夜、最後の稽古を終え、いよいよ都大会当日。

私より少し後に起きてきた上の子

「昨日、なんか空気が悪くてほとんど寝ていない」
と言う。
同じ部屋で寝ていた下の子はグーグー寝ていたのに、へんなこと言うなあと思っていたら、
朝ごはんを食べるのもやっと、頭は痛いし、吐き気がすると言う。
東京武道館まで軽く2時間くらいかかるのに、行けるのだろうか
仮に行けたとしても、防具をつけて試合などできるのだろうか・・・。

さすがの私も
「やめる?」
と聞いてしまうくらいだったが、本人は
「それだけはいやだ」
と絶対に首を縦に振らなかった。

急遽タクシーでみんなとの待ち合わせ場所に行ったが、いつでも吐けるようにとビニール袋を持ったまま
土気色の顔をして電車に乗り込んだ。応援に来てくれた後輩たちもびっくり!先生もびっくり!
通勤ラッシュにぶつかった電車でずっと立っていることができず、座り込んでいた。
移動の時は、後輩たちが荷物を持ってくれて、
「最悪の場合は、みんなで担ぎ上げようか」
と話している。

最寄りの駅に着くと、またうだるような暑さだった。
なんとか武道館に着くと場所取りの列と
竹刀の計量の列にみんなが並んでくれて、上の子は木陰で横になっていた。
するとどこからともなく試合の役員らしき女の人が来て
「私が話してあげるから、先に涼しいところで横になっていなさい」
と言ってくれて、さらに氷ももらい、体を冷やした。

しばらくすると、少し顔色が良くなり、観客席に移動して、おもむろに着替えだした。
「とてもウォーミングアップはできない」
と言って、とりあえず顧問の先生と開会式に出るために会場におりていった。
下の子とビデオカメラでズームして様子を見ていたが、途中で倒れるんじゃないかといった様子。
戻ってくる時に先生と話しながら少しは笑っていたけれど、眼は完全にすわっていた・・・。

すぐに会場に戻り、ウォーミングアップなしで、座りながら素振りしてみたり、力なげだった。
4試合目だったのに、案外早く順番が回ってきた。
相手は上の子よりはるかに大きく、どこかの大将だと言う。
面をつけたまま吐くんじゃないか、人形みたいに突っ立ったままボコボコにされて終わるんじゃないかと
ビデオを持つ手が震えた。

「はじめ!」

ついに試合が始まった。
見ているこっちがドキドキしたけれど、眼を疑った。
いつも通りに動いている。

えっ・・・

そして。相面で1本入れた!
えっ、嘘でしょ?

しかし、その後小手を取られて、なんと延長戦へ。
この体力じゃ、もうもたないよ・・・

それでも、必死に戦ってる。
捨て身の試合だ。

しばらく続いた後・・・


相面で・・・






取られた。






でもね、あの体調でよくやったと思う。
本当によくやったよ。
見事な引退試合だった。
一生忘れないね。

帰りもかなり辛そうな様子でなんとか家まで帰ってきた。
8度2分も熱があった。
病院に行ったけれど、風邪なのか熱中症なのか微妙だと・・・。

体を冷やして、しばらく寝たら、7度まで下りて、今朝は8割り方回復したようだ。

私自身、昨日あの体調で東京武道館まで往復したことが奇跡のような気がしてならないけれど、
あの暑く遠い会場まで朝早くから一緒に行ってくれた後輩の気配りを見ていて
いろいろあったけれど、上の子が部長としてやってきたことの証だなと思った。
良い仲間に恵まれてよかったね。

3年間、お疲れさま。
そして、感動をありがとう。


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by petit_memo | 2015-07-23 19:25 | 剣道 | Trackback